●中央区銀座の楠原レディースクリニックでは産婦人科専門医による不妊症の治療を中心に行っております。不妊の原因を診断し、それぞれのケースにあった治療を行い妊娠へと導きます(人工授精、体外受精-胚移植法(IVF-ET)、凍結胚保存・移植、顕微授精(ICSI)等)。
また、月経異常、子宮内膜症、避妊相談、更年期障害、漢方治療、婦人科ガン検診、ブライダルチェックなども専門的に行っております。
●当クリニックは2004年7月より東京都、埼玉県、茨城県、栃木県より
「特定不妊治療助成医療機関」(体外受精-胚移植や顕微受精を行うとき各都県より一定の条件の方に補助金が助成される制度)に指定されました。 |
当クリニックは不妊症の治療を中心に行っておりますが、さらに、下に示したように月経異常や更年期障害の治療などの女性ホルモン治療にも広く専門的に力を入れて行っております。
1. 不妊症の治療
■ 一般的不妊治療(タイミング指導、排卵誘発、その他ホルモン療法、漢方療法)
■ 人工授精
■ 凍結精子を用いた人工授精
■ 体外受精-胚移植法(IVF-ET)
■ 凍結胚保存とその移植
■ 顕微授精(ICSI)
■ その他の補助生殖医療(胚盤胞移植、assisted hatching法、精巣精子回収法(TESE)など)
2. 月経の異常(無月経、生理不順、不正出血、月経痛、月経前症候群(PMS)など) 3. 子宮内膜症の治療 4. 避妊の相談(各種低用量ピル、緊急避妊(モーニングアフターピル)) 5. 更年期障害(ホルモン補充療法(HRT)、漢方治療、その他) 6. 婦人科ガン検診(子宮ガン、卵巣ガン検診) 7. ブライダルチェック
◆不妊症の治療 1.妊娠はどのようにおこるか 1) 性交性による射精
性交により膣内に射精された精子のうち活発な動きのよい精子は直ちに子宮の下部の子宮頚管から分泌される頚管粘液の中に入り子宮腔内→卵管へと遊んで進み、卵管の先端に近い膨大部というところで卵と出会います。
2) 排卵
卵管の中の卵の元(原始卵胞)は月経の終了ころから成育し、やがて発育卵胞→成熟卵胞となって、卵巣の中から卵巣の外へ排出されます。これを排卵といいます。
排卵した卵は直ちに卵管の先端部分(卵管釆)から卵管の中に吸い取られます(卵のピックアップ)
3) 受精
卵管の太い膨大部とよばれている部分でピックアップされた卵と卵管の先端までたどりついた精子とが出会い、一ぴきの精子が卵の中に入り込みます。これを受精といいます。受精した卵は分裂(卵割)を繰り返し、子宮腔に向かって輸送されます。最終的には桑実胚~胚盤胞という状態になり子宮腔内に入ります。
4) 着床
子宮腔内に入った胚盤胞は1~2日間子宮腔内をぶらぶら移動した後、最終的には子宮内膜と接着し、子宮内膜の中へ入りこみます。これを着床とよびます。(これでやっと妊娠が成立したといえます。)ですから妊娠が成立するためには
のいずれかに障害があると妊娠にはいたりません。
2.不妊症の原因 1) 不妊原因の割合
不妊症には多くの原因があげられます。大きくわけると女性側の原因と男性側の原因、あるいはその両方の原因とにわけられます。最近の傾向として男性側の原因が増えている傾向にあるといえます。大まかにその割合を下に示しました。
妻側原因 |
(A) 排卵障害 |
15% |
| (B) 卵管因子 |
10% |
| (C) 子宮因子 |
5% |
| (D) 子宮内膜症 |
15% |
夫側原因 |
(E) 精子因子、性交障害 |
35% |
原因不明不妊 |
(F) 明らかな不妊原因がない |
20% |
妻側+夫側原因 |
(G) 妻側+夫側原因 |
10% |
ここにあげた原因の割合はあくまでおおよその割合です。また、合計してもちょうど100%にならないのは、いくつかの原因を重複してもっている場合があるからです。これからもわかるように従来不妊症というと、妻側に原因があるとして、まわりからつらい立場に置かれていましたが、決してそんな事はありません。夫側にもかなりの割合で不妊原因があることがわかります。しかし、この不妊原因の割合がどうであれ、またどちらに原因があるにせよ、治療する医療側としてはカップルとして一組のユニットとして考えております。ですから、どちらに原因があっても夫婦で取り組むことがとても重要です。
2) 不妊原因の内容
(A) 排卵障害
毎月きちんと排卵(卵巣から卵が排出される現象)しない場合です。その結果、月経の周期がバラバラになり(生理不順),あるいは何ヶ月間も月経がない(無月経)こともしばしばあります。ですから、いわゆる生理不順の方や無月経の方は、排卵がうまくおこっていない場合が多いのです。
(詳しくは本文「不妊症の治療法」のうち「(2)排卵障害の治療」を参照してください。)
(B) 卵管因子
左右2つある卵管は、妊娠が成立するために3つの重要なはたらきをになっています。1つは卵巣から排卵された卵(子)を卵管の内にとりこみ(ピックアップ)ます。2つめの役目は卵管の内にとりこんだ卵と精子が出会い、受精する環境を整えることです(受精)。そして、3つめの役割は受精した卵を子宮へ輸送することです。ですから、何らかの原因(多くは炎症)で卵管がつまっていたり(卵管閉塞)、卵管の周囲に癒着がおこっている(卵管周囲癒着)場合は重要な不妊の原因となります。
(詳しくは本文「不妊症の治療法」のうち「(7)体外受精-胚移植法(IVF-ET) 」を参照してください。)
(C) 子宮因子
子宮は受精して発育した卵(胚)を子宮の内腔(子宮内膜)に接着させ(着床)、発育させる重要な役目をになっています。ですから子宮筋腫やポリープが子宮内腔ににできていたり、胚を育てるはずの子宮内膜が充分に環境を整えられないと着床障害となり、やはり不妊原因となります。その他、先天性の子宮奇形(子宮中隔や重症な双角子宮)は不妊や流産の原因となります。
(D) 子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮の内腔をカバーしている子宮内膜という粘膜が子宮内腔以外の場所にとび火して、そこで増殖する病気です(とび火しやすい場所は、卵巣や骨盤の内の腹膜です)。子宮内膜症は、卵管や卵巣、子宮の癒着をおこし不妊症の原因となります。また、単に癒着ばかりではなく、内膜症そのものが不妊原因となることもわかっています。最近、この子宮内膜症を原因とする不妊症は増加傾向にあります。月経痛や性交痛のある方は要注意です。
(詳しくは本文「不妊症の治療法」のうち「(3)子宮内膜症による不妊の治療」を参照してください。)
(E) 男性不妊
男性の異常が不妊の原因になることは言うまでもありません。その代表的な異常は精子の数が少ない例(精子減少症)や、精子の運動が悪い例(精子無力症)、あるいはその両方の合併した異常(精子減少無力症)などです。このような精液の異常のほか最近では、勃起不全(インポテンス)や射精障害による不妊も増えています。しかし、有効な治療法も開発されていますから諦めないでください。
(詳しくは本文「不妊症の治療法」のうち「(4)男性不妊症の治療法」を参照してください。)
(F) 原因不明不妊 -unexplained infertility-
不妊症となる原因があるからこそ不妊症になるわけですが、現実には不妊症の一通りの検査をおこなっても、全ての検査に異常がない例が少なくありません。これを原因不明不妊-unexplained infertility-(説明不能な不妊)といいます。この中には今後原因が明らかになるものもあると思われます。
(詳しくは本文「不妊症の治療法」のうち「(5)原因不明不妊の治療法」を参照してください。)
(G) 妻側不妊+夫側不妊の合併
3. 不妊症の検査法
1) 不妊症検査の重要性について
1. 不妊治療にとって検査はとても重要なステップです。
特別避妊をしていないのに、なかなか(2年以上、晩婚の場合は1年以上)妊娠しない場合を不妊症といいます。不妊症には、先に述べたようにいろいろな原因があります。例えば排卵がきちんと起こっていない場合(排卵障害)とか、精液に異常がある場合(男性不妊)とか、ホルモン分泌の異常や子宮内膜症がある場合などです。ですから不妊症を治療し、妊娠に結びつけるにはまず、妊娠しにくくしている不妊原因をはっきりさせることが、治療の第一歩となります。
2. どんな検査法がありますか?また目的は?
くわしい検査の内容は後々述べますが、主な検査項目とそれぞれの目的を示します。
2) 検査項目と目的
(1)婦人体温表(BBT)
・排卵しているかどうか調べます。
・おおよその排卵日を知ることができます。また黄体機能もおおよそわかります。
婦人体温は毎月目が覚めたら床の中で計ります。そして婦人体温表に記録します。
(2)ホルモン検査
・卵巣が排卵するための予備能力が充分そなえているかどうか月経開始の2~3日目に一回採血し、性腺刺激ホルモン(卵巣刺激ホルモン)つまりLH、FSHを測定します。
・着床が成立するのに必要なホルモン(プロゲステロン)が卵巣から充分に出ているかどうかを調べます。
これらのホルモン検査は主に採血して血液検査で簡単にわかります。
(3)子宮頚管粘液検査
・精子が子宮に入りやすくする働きのある粘液(頚管粘液)が子宮の入口から、充分に分泌されているかを調べます。
主に排卵の頃診察して簡単に(1分位)痛みもなく行えます。
(4)精液検査
・精液中の精子の数、運動率を調べ男性側の不妊原因の有無を調べます。
当クリニックでは自宅で精子をとっていただき、あらかじめお渡ししてある容器に採取し、奥様に持参していただきます。ですからご主人が来院していただかなくても結構です。
(5)頚管粘液-精子適合試験(フーナーテスト)
・通常の性交で精子が充分に子宮の中に入っているかどうか、精子と子宮の適合性を調べます。
排卵日の近くに性交し翌日の午前中来院していただきます。そして頚管粘液をとりその中の精子の数や運動を顕微鏡で調べます。
(6)抗精子抗体検査
・フーナーテストで精子が充分に子宮に入っていかない場合、その原因として精子が動かなくなる抗体(精子不動化抗体)が女性側にできているかどうかを調べます。
一回の採血で済みます。
(7)子宮卵管造影法(HSG)
・子宮の形に異常がないかどうか、また卵管がきちんと通じているかどうかをレントゲンを撮って調べます。
当クリニックでのレントゲン影響は約10分位で済み、またその時の痛みは殆どありません。
(8)腹腔鏡
・子宮内膜症や卵管の癒着が強く疑われる例や、はっきりした不妊原因がない場合に、内視鏡(ラパロスコープ腹腔鏡)を用い骨盤の内を観察します。
通常腹腔鏡は2~3日間の入院が必要ですので当クリニックでは提携病院である慈恵医大に依頼しております。
(9)卵管通気法
・卵管が通っているかどうか調べるために行いますが、当院ではレントゲンによる子宮卵管造影法(HSG)を行っているためこの方法は省略しています。
(10)超音波検査法
・いろいろな目的で行いますが1つには卵の入っている袋(卵胞)が、発育し排卵に近づいているかどうか知ることができます。ですから排卵誘発剤を使う場合や、人工授精の日時を決めたり、体外受精の際の卵をとる(採卵)日をきめたりするのには必要不可欠な方法です。
3) それぞれの検査法のタイミング
各検査は下の図のようなタイミングで行いますので1(~2ヶ)月でおおよそ全ての検査が終了します。

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ゆったりとくつろげる待合室です。 |