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ゲン通信
No.13『不正(性器)出血』
今回は日常経験する事の多いちょっと”ユウウツ”な不正(性器)出血に関してお話しましょう。一言で言うと不正出血は通常の月経以外の出血を総称しますが、出血を認めた時まずチェックすべきは妊娠の可能性(流産と子宮外妊娠)です。妊娠を否定した後、器質的疾患と呼ばれる子宮筋腫(粘膜下筋腫)、子宮内膜症、子宮頚管ポリープ、子宮癌、さらには子宮膣部びらん、性交による膣壁の外傷などを除いたものが、いわゆるホルモンバランスの崩れからくる機能性出血と呼ばれるものです。機能性出血は排卵のあるものとないものに分類されます。前者の排卵性出血の原因としては卵胞の発育障害による、卵巣ホルモンであるエストロジェン、プロジェステロン、の分泌低下が考えられます。無排卵性出血は視床下部、下垂体、卵巣の連係に問題があると思われます。以上の原因を調べるために超音波検査を行い子宮内膜の厚さや卵胞の大きさを計測したり、血液検査で種々のホルモンを測定します。
出血を認めた際、是非御自身でチェックして戴きたいのがBBT(基礎体温)です。基礎体温が1相性なのか2相性なのか、またいつ出血するのかを確認する事で、実は排卵がないのに形だけの出血を月経と間違えたり(無排卵周期症)、月経と月経の中間に見られる中間期出血であったり、月経が長く続く剥離不全である事がわかります。また高温相の立ち上がり方や高温相の期間を見る事で黄体機能不全症を見分ける事もできます。
治療としては、止血剤やエストロジェン製剤およびプロゲストーゲン製剤の単独もしくは合剤または低容量ピル、排卵誘発剤を用います。思春期の不正出血は簡単に止血するものが多いのですが、もっと年長になると製剤の使用で出血が止まらなくなったり、逆に出血を誘発したり、存外に難渋する事があります。薬剤で止血不能の場合は子宮内膜の掻爬手術を行います。不正出血は排卵異常が関与するケースが多い為、将来の不妊症の原因ともなる可能性が高いので軽視してはいけません。
一方、東洋医学では(脾虚統血)と言って出血は消化管機能が弱ると血管から血液が漏れると言う考え方と(腎虚)と言って生殖機能の低下が他の誘因と相まって出血させると考えます。朝は食欲がないとか脂っぽい物はダメ(脾虚)とか、長く立っていると足腰がだるくなったり、電車ではすぐ空席を探すような方(腎虚)やストレスのために血液循環が悪い方(気滞血於)に不正出血が見受けられるように思います。東洋医学ではきちんとした月経は体調のバロメーターであると考えます。毎日を元気に溌剌と過ごせるQOLの高い生活を送れるようになると不正出血はなくなっていきます。
最後に一言追加すると更年期出血なども含め、どんなに出血量が多くても必ず1週間以内に止血する漢方薬があります。
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