東京都中野区 内科 婦人科 アレルギー科 心療内科 漢方治療
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ゲン通信
No.15『STD(性行為感染症)』
最近、女性週刊誌などで取り上げられることの多いSTDが今回のテーマです。STD(性行為感染症)は文字どおり性行為により感染する疾患を言います。具体的に下記のものが挙げられます。
(1)クラミジア:クラミジア トラコマチィスと言う小さな細菌が原因で特に若い女性に蔓延している疾患です。感染後1〜3週間経過して帯下が増えたり時には下腹痛や尿道痛をきたします。放置しておくと不妊症や流産、新生児結膜炎の原因ともなります。男女共症状があまり強くないので知らずに他人に感染しているのが昨今の急増の原因と思われます。抗菌剤の2週間投与で治ります。
(2)淋病:最近徐に増加していると言われる疾患です。淋菌が原因で男性側に排尿痛と膿性分泌物をきたす事が多く、女性では軽微なのが特徴です。抗菌剤で治癒します。
(3)梅毒:スピロヘーターが原因で戦前戦後は多く見られましたが、ペニシリンの普及により治癒が可能になった疾患です。最近やや増加しているとも言われています。
(4)性器ヘルペス:女性に多い疾患です。HSV(単純ヘルペスウイルス)に感染後2〜10日経過して外陰部に水泡と潰瘍を形成し排尿時や歩行時に激しい痛みを呈します。リンパ節の腫大をみとめ、再発が多いのも特徴です。抗ウイルス剤の5日間投与が通常ですが、柴令湯という漢方薬を併用するとより早く治ります。
(5)尖圭コンジローム:男女共に見られる疾患です。HPV(ヒト乳頭腫ウイルス)により、外陰部に小さなカリフラワー状のイボが塊を形成しますが、あまり自覚症状がありません。治療薬として抗ウイルス剤がないため、液体窒素や電気焼却を行うのが通常ですが、感染ウイルスが深く残るために難治性になったり再発を繰り返す事もあります。ヨクイニンと言う漢方薬が著効を示します。
(6)エイズ:HIVというウイルスが原因で以前は輸血や注射器の打ちまわしが主たる感染経路でしたが、最近は母子感染や異性間の性交による感染が増えています。免疫機能の低下により呼吸器症状や皮膚炎症をおこしますが、症状の現れないキャリアでは通常の生活が可能になってきました。
(7)トリコモナス膣炎:小さな原虫が原因で泡状の帯下が増加します。フラジールと言う膣内座薬で2週間で治癒します。
(8)カンジダ膣炎:カンジダアルビカンスと言う種類の真菌(カビ)が主たる原因となります。抗菌剤やステロイドの内服後、糖尿病・妊娠など、体の抵抗力が低下、異常繁殖し相当な痒みカッテイジチーズ状の帯下をもたらします。抗真菌剤の膣内関与で治療します。
以上述べた疾患に罹患した場合は早急にパートナーも治療しなくてはなりません。予防としてはコンドームを着用する事ですが、免疫力の低下が背景にある事が多いため、何回も繰り返す方は通常から健康に留意し、病気に負けない体力を付ける事が必要です。朝は食欲がないとか脂っぽいものはダメとか、長く立っていると足腰がだるくなったり、電車ではすぐ空席を探すような方は漢方薬で体質から治しましょう。
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