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夏場につらい低血圧症
きちんと理解し、適切にコントロール
「夏は全身がだるい」「朝がつらい」「午前中は仕事にならない」低血圧の人のこんな悩み、分かってもらえないことも多いよう。「病気じゃないから」と片づけられたり「怠けグセがついたんじゃない?」とキツく言われたり。。。。
「確かに低血圧症は生命にかかわるようなものではありません。しかし、本人にとっては大変つらいもの。QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)を考えるなら治療すべきでしょう。

当医院では全国各地から訪れる低血圧症患者の診断にあたっています。低血圧とは、収縮期血圧が100以下、拡張期血圧が60 以下を一応の目安としています。無症状のものは問題ないのですが、生活に支障を来すような症状のある状態を、低血圧症と呼びます。されに、ほかの病気に起因しないものは、常時血圧が低いものと、立ち上がったときに血圧が下がるものの2つに分けられます。

「人間の体は、どんな体位で脳に一定量の血液を送り込めるよう、自律神経や内分泌系の働きで調整しています。常時血圧が低い方はもともと自律神経や内分泌系の働きが弱かったり血液の量が少なかったり、心臓が弱かったりするケースが多いですね。一方、起立したときに血圧が下がる起立性低血圧症の方は、特に自律神経系の働きの鈍いことが多い。立ち上がると、重力で血液は下がろうとします。それに自律神経がうまく対応できない。とっさに血液を脳に送り込めないので、脳が虚血状態になり、立ちくらみなどが起こるけです。座った状態の血圧より起立時の血圧が20異常下がるときは起立性低血圧症。もっとも常時血圧が低いという人で、起立性低血圧症という人もいて、4割くらいが重なっているように思います。」だるい、元気がないという症状から心療内科では多く扱われますが、低血圧症は神経系統の問題なのですね。

不登校にもつながる起立性低血圧症
周囲の理解が必要
低血圧症の症状は、ほにもいろいろあります。首筋から肩にかけてハンガーの形の部分が凝って痛むという衣紋掛け痛みや、立っているときの耳鳴り。起立後直後は自律神経の働きがまだ活発にならないので、朝がつらいのも一つ。
起立性手低血圧症の場合、加えて、特に起立時のめまい、立ちくらみ、ひどいときには失神も。「これらは、自律神経の動きが鈍い若い女性やお年寄り、子供に多いですね。子供の場合、体の成長に対して、自律神経の成長が追いつかないわけです。こういう子供は、起立性低血圧症の場合など特に、朝起きられなかったり、朝礼で倒れたりする。ところが見たところ健康で、最近まできちんと起きていたことから、「さぼっている」とか「登校拒否」などと誤解されることも多いようです。本人は実際につらくてめまいがするのに。そこで登校するのはますますイヤになって、本当の登校拒否になることも。周囲の人、特に学校の先生や両親の理解が必要なのですね。
さて治療ですが、先のように学校に行けないという差し迫った状況にある場合、薬が処方されるとか。また、症状を予防する生活指導にも力が注がれています。体質だからとあきらめないで、一度専門機関を受診してみませんか。
  起立性低血圧症の生活の主症状
立ちくらみ
寝起きの悪さ
失神
耳鳴り
衣紋掛け痛(コートハンガー・ペイン)
緊張性頭痛
  起立性低血圧症の生活の主な注意点
血圧の下がりやすい状況を把握し、横になる、休むなどを心がける。
*起床直後、食後、風呂上がり、排便時、飲酒時、夏場、運動後ほか
塩分や水分は制限せずに、必要十分量をとる
*高血圧症を念頭においた周囲の人の健康法に惑わされない
血圧を適度に上昇させる食品を食事に取り入れる
*赤ワインやコーダーチーズ、パルメザンイチーズ、コーヒーなど

寝るときには頭を高めにし上半身を斜めにして寝る(夜間頭部挙上法)
*起立性低血圧症の症状が緩和される

 

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