■診療内容
STDを「性病」としてではなく、尿路性器の感染症として科学的に捕らえて治療しています。とくに男性尿道炎の細菌学的確率に基づいた診療、性器ヘルペス再発抑制療法、尖圭コンジローマの免疫賦活療法の分野で医学会をリードしております。
泌尿器科(性病科)
・尖圭コンジローマ治療
・尿道炎(クラミジア・淋病)
・バイアグラ処方
皮膚科
・ニキビ治療 アトピー性皮膚炎
・切り傷、いぼ切除等の外来小手術に応じます
内科
・生活習慣病、メタボリックシンドローム
当院は他の医療施設との連携に積極的に取り組んでいますの で、専門科以外の病気の場合、速やかに適切な医療施設をご紹介致します。当院は他の医療施設との連携に積極的に取り組んでいますので,専門科以外の病気の 場合,速やかに適切な医療施設をご紹介できるよう努力しております。また、当院には入院施設はございませんが,入院の必要がある場合にはご紹介いたしま す。
また,新宿区民の方の場合は、医師会提携病院の緊急入院の制度もご利用いただけます。ただし,これらのご紹介先は,疾病の種類と程度によってこちらで判断 をすることになりますので,患者さんのご希望に添えない場合もございます。あらかじめご了解ください。
【参考】主な紹介先病院の一例です。
・社会保健中央総合病院
・都立大久保病院
・国立国際医療センター
・東京女子医大病院
・慶應大学病院
・東京医大病院
新宿さくらクリニックの2008年STD(STI)臨床統計を公開いたします。
昨 年も多くの患者様が受診されました2008年は2007年に比べてクラミジアと淋菌の数が減って、尖圭コンジローマが増えたため、ほぼ前年と同じか、若干 多くなりました。下記に各疾患ごとのコメントを載せます。あくまでも当院の統計ですので全国統計とは傾向が異なります。ただし、STIの最先端での出来事は、数年後に全国的に似たような傾向になりますので、目が離せません。なお、患者様の個人情報は一切公開していません。STD(STI)の実態を広く知らせて予防啓発する目的ですので患者様各位には、ご理解のほどをお願い申し上げます。この記事の一部でも当院に無断で転載、転用することを固くお断りいたします。
2008年臨床統計 |
|
|
|
STI関連患者数 |
2236
1437 |
314
201 |
2550
1638 |
平均年齢 |
34.5
33.9 |
26.7
27.1 |
- |
クラミジア感染症 |
263
195 |
42
30 |
305
225 |
淋菌感染症 |
255
175 |
37
28 |
297
203 |
非淋菌・非クラミジア
感染症 |
885
473 |
218
129 |
1103
602 |
性器ヘルペス |
200
177 |
40
34 |
240
211 |
尖圭コンジローマ |
282
222 |
38
29 |
320
251 |
トリコモナス症 |
1
1 |
2
2 |
3
3 |
梅毒 |
30
23 |
2
2 |
32
25 |
上段は2008年診断総数です。下段(青文字)は、新患数です。
各疾患の傾向
●クラミジア感染症と淋菌感染症
クラミジアと淋菌は前年比20%マイナスでした。クラミジアと淋菌は全国的にも2003年以降減る傾向にありますが、これらの疾患が本当に減っているか どうかは疑問が残ります。インターネットで検査キットを手に入れて検査する方が増えていますので医療機関に受診しない患者様が増えたことが主な原因だと考 えています。また、当院では2006年から2007年にかけて順天堂大学医学部感染制御科のご協力の下、非常に精度の高い検査をおこなっていたために、こ の間の陽性率がよくなっていました。2008年は非淋菌非クラミジア感染症が23%プラスでしたから、クラミジアと淋菌のマイナス分とほぼ同等でした。つまり、今回のマイナスは検査精度による変化であって、決してクラミジアと淋菌が減っているとは考えていません。どんなに一流の検査センターでも、検査データの精度は、どうしても大学の研究室にはかないません。日ごろは研究室レベルの精度では検査ができませんので、上記研究成果をもとに、当院独自の診断と治療のアルゴリズムを開発し、2008年に本泌尿器科学会総会で発表いたしました。この研究成果を診療に役立てて、治療精度の向上に努めています。
●性器ヘルペス
性器ヘルペスは前年比14%マイナスです。2006年9月に性器ヘルペス再発抑制療法が健康保険の適応になり、新聞雑誌に取り上げられたために一時期患者様が集中しました。2008年は少し落ち着いたといってよいでしょう。 とはいえ、2006年に比べると1.5倍ですので、新規治療の影響で潜在的な患者様が受診されるようになった結果だと思います。
●尖圭コンジローマ
2007年12月に パピローマウイルスに対する免疫賦活剤・ベセルナクリームが発売され、今まで手術や液体窒素で治療してきたものが、塗り薬で治療できるようになりました。その影響で尖圭コンジローマは前年比40%プラスと、大きく増加しました。他の施設に先駆けてベセルナクリームを導入し、安全性と有効性を両立させた使用方法を 開発して学会発表、講演会をおこなうなどが評価された結果、当院での治療を希望される患者様が多くこられた結果と思います。中には新幹線を使って遠方から 通院されている患者様もおられます。本来地元で受けられるべき治療ですので、地域による診療技術のギャップを埋めるために今年に入って4ヶ月で6回の講演 会をおこなってまいりました。
●梅毒
梅毒もほぼ前年並みです。東京都への報告数の約半分を当院が報告しています。梅毒を疑って検査すれば診断がつきますから多くの場合、検査されずに 見逃されているのだと、残念に思います。日本では梅毒は「過去の病気」と考えられがちですが、いまだに新生児の先天梅毒が、先天風疹よりも上回っており、妊婦への検査の徹底が必要だと感じています。