1. 薬による治療だけでなく、カウンセリング/心理療法に力を入れています。
2. 働く人のメンタルヘルスでは、産業医などと連携し、職場環境の調整を行います。
3. 思春期と青年期のこころの問題に、専門性を生かした診療を行います。
4. 医師/臨床心理士ともに信頼のおけるスタッフが揃っています。
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うつ病
病名のとおり、ゆううつな気分が続くのがこの病気のひとつの症状です。しかし、多くのかたは、不眠、疲労感、倦怠感、頭痛、慢性的な肩こり、便秘、食欲不振、体重減少、などの体に現れる症状を訴え、内科などの身体科を最初に受診なさるようです。
こうした身体の症状に加えて、ゆううつな気分や、興味の減退( 趣味などにも興味が持てなくなった、新聞や本を読む気がしなくなった、など )、集中力の低下( 仕事の能率がひどく落ちた、行動のスピードが落ちた )といった症状がある場合、うつ病が疑われます。
パニック障害と広場恐怖
急行電車に乗れない、高いビルのエレベータ―が怖い、閉じられた空間での会議がだめ、人の集まるところに行けない、などの症状は精神医学で「 広場恐怖 」と呼ばれています。こうした症状の多くは、閉じられた空間を恐れるので、閉所恐怖のほうがイメージにはぴったりきますが、広場恐怖は専門用語では「 アゴラフォビア 」といって、ギリシャの神殿の広場に由来する言葉です。
広場恐怖を持つかたの多くは、そうした状況のなかで「 パニック発作 」と呼ばれる発作を過去に経験しています。パニック発作では、動悸、発汗、ふるえ、めまい、胸痛、息苦しさ、死の恐怖、といった症状が突然起こります。心 臓の病気や脳卒中などと最初の症状が似ているため、救急で病院を受診することが多いのですが、からだの検査では異常がなく、気のせい、自律神経失調、過呼 吸などと言われ、それ以上の対応は、なされないことが多いようです。こうした症状に思い当たるかたは、心療内科、精神神経科を受診するのがよいでしょう。
パニック障害の症状には、SSRIと呼ばれる抗うつ薬などが有効ですが、その症状の背景には、心理的なストレスが関与していることがほとんどです。したがって、くすりによる治療だけでは不十分で、カウンセリングも重要です。
不安神経症
パニック障害が発作的な不安を特徴とするのに対して、こちらは長期に続く不安が特徴です。取り越し苦労、緊張感、集中困難、不眠、いらいらなどの症状が長 期間続きます。パニック障害よりも多く見られる病気で、一生のうちに一度はかかるひとの割合( これを生涯有病率といいます )が、5%とも言われています。
社会不安障害
人前で注目を浴びたり、発言したりすることを恐れる症状は、近年社会不安障害と呼ばれ、SSRIという抗うつ薬が有効であることがわかってきました。もと もと対人恐怖と呼ばれていた病気と重なるものですが、こうした症状があっても、今までは性格の問題とあきらめて治療を受けようとはしなかったことが多いと 思います。しかしこのような症状も治療でかなり良くなる可能性があります。詳しくは、リンクにあるSADネットを参考にしてください。
不眠症・睡眠障害
不眠に悩んでいるひとは5人にひとりとも言われています。不眠にはさまざまな原因があります。うつ病、パニック障害などのこころの病気の部分的な症状とし て不眠がある場合や、過労、ストレスなどの結果としてこころの病気になる最初の症状として不眠が出現する場合も多くみられます。心配な場合には専門医に相 談するのがいいでしょう。